北陸ビジョナリー
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カナコンへの参加

10月28日(火)に北陸大学で行われた「カナコン」を取材してきました。「カナコンってなに?」。そう思う人もいるのではないでしょうか。

カナコンとは、石川県を盛り上げるために、金沢を良くするぶっ飛んだアイディアを募るプレゼン会です。この会は、企業のプレゼンを聞き、参加者が企業の夢を叶えるアイディアを提示することが特徴です。企業に対してアイディアを出すという、初めてのことを経験ができました。また、大学生ならではの発想について考える機会になりました。この記事を通して、カナコンの魅力が伝わればと思います。

参加者全員で考える企業の悩み解決策

会が始まる前、「企業と話す」と聞いて、就活生ばかりの会場は若干緊張感に包まれていた気がします。しかし、主催者であり司会も務めた中本開子さんの明るい声に導かれ、和やかな雰囲気でスタート。

「ジブンが楽しむ」「ぜんぶジブンゴト」を合言葉に、全員でガッツポーズをしたことで緊張感は払拭されました。

当日は、北陸に拠点をおく4社の参加がありました。どの企業の担当者も楽しむことを忘れない姿勢で、明るく・堅すぎない言葉でプレゼンしてくださいました。企業側が学生と一緒に考えた課題は、以下の4項目についてです。

・顧客のお金を増やすためにどんなことをしていけばよいか
・どんなインターンシップに参加したいか
・商店街の売り上げを増加するにはどうしたらよいか
・企業が健康経営の一歩を踏み出すアプローチとして何をしたらよいか

学生は、この中から自分が興味のある企業・課題を選び、「質より量」をポイントにグループワークで解決策を考えました。学生らしく実現できるかどうかはさておき、時間の限り話続けて様々な策を考えていた姿が印象的でした。

企業側も学生の突拍子もない意見を否定することなく、楽しそうにお話しをされていました。

中本さんへのインタビュー

当日は、お忙しい中、カナコンの主催者である中本さんにお時間をいただき、質問させていただきました。

主催者であり司会も務めた中本開子さん

「参加者が企業に対してアイディアを出す」という新しい形のプレゼン会を始めたきっかけを教えてもらいました。最初は、神奈川県鎌倉市が開催したイベントだそうです。そして、イベントが全国に広がる中で中本さんが富山県で経験し、「楽しみながらイベントを開催したい」「夢を持っている人を応援したい」という気持ちから、石川県でもやりたいと思ったことがきっかけであるとお話しされていました。昨年4月から開催されており、2か月に1度、石川県政記念しいのき迎賓館や金沢市文化ホールなどで開催しているそうです。

さらに、今後、カナコンをどうしていきたいかについても教えていただきました。北陸大学だけでなく、他の大学でも開催したいとお話しされていました。「夢を持ってほしい」わけではなく、「こんな仕事があるんだ」と知ったり、自分事で考えることで何かのきっかけになったりすれば嬉しいとおっしゃっていました。なんとなくな気持ちで就職先を決めてやめてしまうことがないように、自分に合った仕事選びの助けにもなりたいとおっしゃっていました。

参加された企業の皆さま

中本さんとお話をして、「夢を持っている人」に企業も学生も関係ないからこそ、一緒に1つの課題に向き合うことでアイディアをたくさん生み出すことができ、解決につなげることができるのではないかと感じました。そして一緒に感がるからこそ、大学生のぶっ飛んだ考え方を活かすことができるのではないかと思います。

まとめ

今回、カナコンに参加して、企業の課題を企業側と学生が一緒に考えるという貴重な体験をすることができました。中本さんのお話どおり、就職先をなんとなく決めてしまわないためにも、カナコンへの参加は大学生にとって良い経験になると感じました。

北陸ビジョナリーは、インタビューやイベント参加などを通して石川県の魅力を引き出し、皆さんにお伝えしていきます。次回もご期待ください!